⑧篤子さんへ

「偲ぶ」追悼文集

 あなたの訃報に接し、いつまでもいつまでも信じることができませんでした。いや、信じたくなかったのです。いま、ペンを持ちはじめて、それを実感しました。

 りっぱなお母様に慈しみ育てられたあなたは、世にもまれな才媛に成長され、私たち友人仲間の誇りある存在でした。

 常に他人に対しては春風の如くに相手され、包容されたが、ご自身には限度を越える厳しい態度で向かわれておりました。私たちはただただ鏡とするだけで、見習い、実行に移す術さえ知ることができませんでした。

 二十一世紀にはお元気な姿で頑張れることを心より望んでおります。それまでは安らかにおやすみ下さい。

                               

                                      堀越 正枝

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